田山了一さんのTVドラマ批評『No.135 闇金ウシジマくん Season3』をアップしましたぁ。TBSさんで、火曜日深夜25時28分から放送されているドラマです。山田孝之さん主演で綾野剛、光宗薫、中村倫也、佐々木心音さんらが出演しておられます。原作は真鍋昌平さんの同名タイトルのマンガです。超暴利の闇金を営業するウシジマくんが主人公です。人間とお金の関係を、赤裸々を通り越して冷酷、残酷に描いたマンガの傑作です。テレビドラマの方がソフィスティケートされているかもしれません。しかし原作の衝撃はドラマでも活かされています。

 

田山さんは、『人間も動物の一種である以上、弱肉強食は常のことだ。人間の教育はそれを覆い隠し、人間が人間という特別な精神や社会を有しているという幻想を植え付けるのに躍起になっている。(中略)『闇金ウシジマくん』は、そういうテレビの制度というか立ち位置を、超深夜であるという口実のもとにちょっぴり揺るがしている。それはどういう意味においても教育的ではない、ということだ。テレビに課せられた向日性、啓蒙性を何はともあれ「善いもの」とする価値観を無視する。それに抵抗感のある視聴者は皆、寝ているのだとしても、テレビの組織は目覚め、見守っているはずだ』と批評しておられます。

 

お金の問題は怖ひです。作家を含め、文学関係者はお金の問題になると〝でもしかし〟と言いがちです。でもそれは〝でもしかし〟と口にできる余裕があるに過ぎません。本当にお金で追い詰められたら、文学などの浮き世離れは吹き飛ぶ。その底を覗き込むのも文学のテーマですが、リアルな問題としてそこまで個人が追い詰められたら文学は絶対に不可能です。

 

それにしても山田孝之さんはいい俳優さんですね。闇金オーナーの雰囲気が良く出ています。ただま、石川が知っている金を中心に精神と世界がまわっているお方は、もっと冷たい目をしていますね。他者に対して一切幻想を持っていない目です。逆に言えば山田さんの意志的な強いまなざしは、テレビ・映画といふヴィジュアルメディア特有の〝希望〟を表象しています。希望のない原作を踏まえていますが、演じている俳優さんは希望を視聴者に伝えようとしているといふことです。

 

 

田山了一 TVドラマ批評 『No.135 闇金ウシジマくん Season3』 ■

 

 

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