金井純さんの連載評論 『親御さんのための読書講座・中学受験篇』 『No.005 森絵都著『アーモンド入りチョコレートのワルツ』』 をアップしましたぁ。現在、中学受験が真っ盛りですね。ニュースでも連日報道されています。全国平均では 6 人に 1 人くらいが私立中学に進学するそうですが、首都圏では 3 人に 1 人くらいという感じのようです。
金井さんのコンテンツは、中学受験に頻出する小説などのテキストを取り上げた評論です。本好きの子供の数は減り続けていますが、教科書に掲載されたり、受験で出題される作品は別です。いい悪いの問題ではなく、これらのテキストは子供たちの心になんらかの影響を与えます。それについて、包括的に批評してみようというのが金井さんのコンテンツの目的です。もちろん金井さんのコンテンツで書名を確認して、親御さんがそれらのテキストを一度読んでみては、という意図もあります。
受験は素直に考えれば、それまでの勉強の成果を試すためのシステムです。しかし実態は、生徒を振り分けるための――もっと露骨に言えば、落とすためのシステムです。だから学校によって傾向と対策があるわけです。志望校ごとに異なるクセを把握しなければ、効果的な受験勉強はできません。それは国語にも当然及んでいるわけで、出題される多くのテキストが重なっています。けっこうどうしてこれが?という不思議なテキストも多いです。受験や教育にご興味のない方も、未来の文学の読者である子供たちの現状を知る意味でもお読みいただければと思います。
■ 金井純 連載評論 『親御さんのための読書講座・中学受験篇』 『No.005 森絵都著『アーモンド入りチョコレートのワルツ』』 ■