紫雲 連載小説『クローンスクール』(第12回)をアップしましたぁ。緊迫の脱出編です。クローン少女たちは商品でもあることがわかったわけですから、傷つけないように倒さなければなりません。しかしクローンは人格を持っている・・・。
近未来の中国を舞台にした小説ですが、『クローンスクール』は今現在の日本の現実を描いた小説でもあります。近未来の中国を舞台にする理由は、現代日本では見えにくい抑圧をハッキリと描き出すためでしょうね。クローンという存在自体、現代日本の喩になっているはずです。
そして権力闘争。紫雲さんは権力闘争に対して鋭敏な感覚をお持ちだと思います。権力闘争は目に見えにくい。しかし内部では血みどろの争いが行われています。現代日本では暴力を伴いませんが、実態としては血を流さない暴力が横行しています。『クローンスクール』ではそれが可視化されているわけです。
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