寅間心閑さんの連載小説『オトコは遅々として』第6回&音楽評『遠藤徹CD『ふらち野』』をアップしましたぁ。『肴的音楽評』番外篇として遠藤徹さんのCD『ふらち野』の評を書いていただきました。マンガを描き音楽も作る、しかも大量に、という作家は前代未聞ですね。先日遠藤さんから連載マンガ『キノコ漫画』の最終稿が届きました。メールに「そろそろマンネリになってきたので打ち止めにします」と書いてありましたが、なんと四コママンガ300回分が送られてきました。んー尋常ぢゃない(笑)。
『オトコは遅々として』は子供が生まれる男の悩み中心に進みます。子供が無事生まれるのは奇蹟的なことですけど、それなりに、それなりにですよ、まっとうに育つのも奇蹟的なことです。自分のことを考えてもどこでどうなったかわからんという分岐点が一つや二つ、思いあたるはずです。波瀾万丈ではない人生を送っていてもそうですね。
人間、死ぬまで迷い続ける動物ですが子供を持つことは、ま、言ってみれば永遠の悩みを抱えることかもしれません。もちろんそこから逃げることもできますし、引き受けることもできる。ただ人間は全面的に子供を引き受けることはできないような気がします。『オトコは遅々として』の主人公、奥さんの妊娠中からこのアポリアに突き当たっているようです。
■ 寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』第6回 縦書版 ■
■ 寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』第6回 横書版 ■
■ 寅間心閑 音楽評『遠藤徹CD『ふらち野』』(『肴的音楽評』番外篇) ■
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