寅間心閑さんの肴的音楽評『No.063 もうがまんできない』&大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第23回)をアップしましたぁ。『肴的音楽評』で「呑みに行きたい人より、呑みに来てほしい人の方が、ちょっと多めに我慢しているはず」と書いておられますが、飲み屋さんも相当に苦労しておられます。またルールがどんどん変わって対応が追いつかない。ほんでオリンピックは可能な限り華やかに開催と決まってるんですから、ちょいと文句を言いたくなりますね。
苦労なさっているのは劇団も同じです。今回の『もうすぐ幕が開く』は主人公おちびちゃんの苦悩続編です。劇団というものの宿命として、まず一人では演劇を打てない。役者が必要なのはもちろん、脚本家、演出家、舞台監督、大道具、照明など様々なスタッフが必要です。そしてもちろん本番のための練習が必要。演劇には非常に多くの労力がかかっているわけです。座付きの脚本家がいる劇団では、劇団員すべてが登場できるように脚本を作ったりもしますね。
ただ劇団はほとんどの場合小規模で、永続的に公演を打っている商業劇団は数えるほどしかありません。それはそれで立派なことですが、商業的成功と演劇の指向がズレてくることはままあります。おちびちゃんの場合がそうです。いろんな劇団から様々な形で劇団がまた分岐してゆくわけですが、それがまた演劇界というものを作り上げています。残るのもエネルギーがいるし、出るのもエネルギーがいる。さて、どうなるのか続きがとても楽しみですぅ。
■ 寅間心閑の肴的音楽評『No.063 もうがまんできない』 ■
■ 大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第23回)縦書版 ■
■ 大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第23回)横書版 ■
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