小原眞紀子さんの連作詩篇『Currency』『調』(第31回)をアップしましたぁ。金魚屋から『文学とセクシュアリティ-現代に読む『源氏物語』』を好評発売中の小原さんの連作詩篇です。今回は『調』です。『調査』の調であり、『調整』とか『調和』の調です。
Zoomで
関係は簡潔に
締めくくられるから
世界
ここ
世界
ここ
隅々まで調べることが
調えること
調えば
回復する
神の手が指差す
空へと
だからここにいても
陽の匂いがする
(小原眞紀子『調』)
自由詩は地上から天へと観念が飛翔するのが最大の特徴です。小原さんの詩にはそれがありますね。世界は狭く、そして広い。また調べても調べても調べ尽くせないのは、ほかならぬ「私」です。そうでなければ人間の生は面白くないですよね。特に今のような時代、作家は日々是新で状況に合わせて変化していかなければなりません。
ほんで小原さんのYouTubeの文学金魚ちゃんねるは、ようやく元動画の撮影が終わりました。原稿書きとは質が違うでしょうが、動画撮影と編集もこれはこれで大変であります。でもま、何事も慣れですな。当初2月中のアップを予定していましたが3月頭からの開始になるやもしれません。ただ月2本はコンスタントにアップしたいと思います。
■ 小原眞紀子 連作詩篇『Currency』『調』(第31回)縦書版 ■
■ 小原眞紀子 連作詩篇『Currency』『調』(第31回)横書版 ■
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