寅間心閑(とらま しんかん)さんの連載小説『助平(すけべい)ども』『三十二、修学旅行』をアップしましたぁ。主人公と安藤さん、それに安藤さんの高校時代の先輩トウコさんは三角関係になるのでしょうか。でも主人公には恋人のナオがいるわけで四角関係かな。この関係が増えてゆくとどんどん円に近づいてゆくイメージですが、男女関係の場合は円満になるとは言えないでしょうね。修羅場はこれからであります(笑)。
寅間さんには『寅間心閑の肴的音楽評』を連載していただいていて、読んでいただければわかりますが驚異的に音楽に詳しいです。演奏もなさるので石川が先鞭をつけた『文学金魚ちゃんねる』の音楽も提供していただきました(今月下旬に公開します)。これが素晴らしい。石川にはプロの楽曲にしか聞こえませんでした。
だんだん寅間さんの小説やエッセイに慣れてくると、この作家はもの凄く器用で多彩なんだなということがわかってきます。こういった多彩な能力は、一つの事でもマスターするのに苦労している方にはうらやましいと思います。ただ作家の場合、多彩なら多彩でその次のステップがあるわけでして。
多彩な作家の場合、ある意味器用さを越える愚かさのようなものが必要になります。どこまで作品世界を追い詰められるかですね。優れた小説は恋愛であろうと性やサスペンス、ホラーだろうと読者に〝生死の境〟を見せつけるものです。複雑になってゆく『助平ども』の愛と性の関係性はそのためにあるのでしょうね。
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『三十二、修学旅行』縦書版 ■
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『三十二、修学旅行』横書版 ■
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