金魚屋から『夏目漱石論―現代文学の創出(日本近代文学の言語像Ⅱ)』を好評発売中の、鶴山裕司さんの『美術展時評』『No.106『ハプスブルク展』』をアップしましたぁ。日本・オーストリア友好150周年を記念して開催された展覧会です。
しかし『展覧会のタイトルに『ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史』とあるように、ハプスブルク家の歴史は長く、コレクションも多岐に渡る。美術展としてはものすごく華やかな内容なのだが、コレクションの意義をちゃんと理解しようとすれば最低でも半月はかかるだろう。またハプスブルク家は王家であって単なる美術コレクターではない。政治、経済、美術が複雑に絡み合っている』(鶴山さん)とあるように、なかなか批評を書きにくい展覧会です。
ただそのあたりの難しさを、展覧会出品の代表作をきちんと取り上げながら、鶴山さんはいとも簡単にクリアして書いておられます。展覧会主催者の意図通り、『ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史』が把握できるように24枚の原稿にまとめておられる。100回以上美術展時評をお書きになっているので年季が入ってますな(笑)。『ハプスブルク展』は1月26日まで東京上野の国立西洋美術館で開催されています。
■ 鶴山裕司『美術展時評』『No.106『ハプスブルク展』』 ■
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