寅間心閑(とらま しんかん)さんの連載小説『助平(すけべい)ども』『二十、ヤブヘビ』をアップしましたぁ。フィクション化されていますが、今回は毎晩のように日本のどこかで繰り返されていそうなお話ですねぇ。むふふ。
『助平(すけべい)ども』は、タイトル通り、ちょいとエッチなシーンが多いです。まー思春期の男の子女の子、それに大人でもウブな方には刺激的でせうが、石川はぜんぜん猥雑さを感じません。文学作品として見るとなおさらそうですね。
小説でセックスシーン、猥褻シーンを描くのは意外に難しい。なんやかんや言ってセックスシーンって読者の記憶に残っちゃうんですね。中途半端に使うとエロシーンばかりが際立って、肝心の部分が薄れてしまうのもしばしばです。
じゃあエロシーン満載ならいいのかというと、ポルノ小説ならそれでいいでしょうが、文学作品としては当然不可です。要するに、セックスシーンが目的ではなく手段だと読者が納得して受け取ることが文学作品の要件です。
『助平』どもを楽しんで読んでおられる女性読者はけっこう多いのではないかと思います。ちょっとエッチな人が多いからでしょうか。違いますね。ある真理が露骨に書かれているからです。それは男でも女でも当てはまる。芸術はすべからくそうですが、ある真理に届いていれば反社会的に見えてもそれは表層的手段に過ぎないのです。
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『二十、ヤブヘビ』縦書版 ■
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『二十、ヤブヘビ』横書版 ■
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