第2回 辻原登奨励小説賞受賞作家・寅間心閑(とらま しんかん)さんの連載小説『松の牢』(第03回)をアップしましたぁ。お葬式には親族が顔を揃えるので、普段は意識することのない様々な過去が思い出されるものです。『松の牢』の主人公も同様ですが、真綿で首を絞めるように物語の退路を断って、ある限界へと人を追い詰めてゆくのが寅間小説の醍醐味かもしれません。
ところで寅間さんは音楽にお詳しいので、金魚屋フロントインタビュー『ザ・ゴールデンカップス『ちょっと危うい時代に音楽の自由を』』のインタビュアーをお願いしました。カップスのメンバーではないですが、サポートメンバーとしてドラマーの樋口晶之さんが参加なさっていたのでインタビューさせていただきました。ほんの二ヶ月ほど前のことで、お元気そうだったのですが、樋口さんは7月3日に63歳で急逝されてしまいました。ご冥福をお祈りします。
樋口さんはなんといってもバンド・クリエイションのドラマーとして知られています。プロレスラーのドリー・ファンク・ジュニア、テリー・ファンクのザ・ファンクス兄弟が、入場テーマ曲として使用した『スピニング・トー・ホールド』は、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。寅間さんには小説のほかに音楽評『寅間心閑の肴的音楽評』も執筆していたいだいているので、そこでクリエイションと樋口さんについて触れていただく予定です。
■ 第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第0回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■