純文学エンターテイメント作家、遠藤徹さんの連載小説『ゆめのかよひじ』(第07回)をアップしましたぁ。『こうつうじこびょうとう』(前編)です。主人公の女の子が再び夢の中の図書館に行き、本の世界に入ってゆきます。現実とは逆さまの世界であり、現実の本質を抽出した世界でもあります。
いろんなほんがありました。
『そらをとぶほうほう』『ぞうのならべかた』『おじぞうさんとあそぶのにうってつけのばしょ』『にじのわたりかた』『しっぱいしない、きょうりゅうのかいかた』『かみさまにれんらくをとるには』『そらをとんだはいいとして、どうやっておりるのか』といったタイトルのほんが、ずらりとならんでいました。どうやら、そこはいろんなことのやりかたや、ほうほうについてかいたほんをあつめたコーナーのようでした。
あたしは、じぶんがなにをさがしているのかわかりませんでした。でも、このコーナーにしかないとはわかっているのでした。
(遠藤徹『ゆめのかよひじ』)
主人公の女の子が夢の中の図書館に入って行く前に、学校で友だちとカマキリを捕まえる描写があります。『おしりから、くろいいとのようなものがでていることもあります。おとうさんにきくと、/「ああ、あれはハリガネムシだよ」/とおしえてくれたのをおもいだします』とあります。こういった何気ない記述にも遠藤さん的なテキスト符号があるでしょうね。『むかしは、にんげんのからだのなかにも、よくきせいちゅうがくらしていたのだそうです』といふ記述はなにげに怖ひですぅ(爆)。
■ 遠藤徹 連載小説 『ゆめのかよひじ』(第07回) pdf版 ■
■ 遠藤徹 連載小説 『ゆめのかよひじ』(第07回) テキスト版 ■
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第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
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