日本が誇る世界的特殊作家、三浦俊彦さんの連載小説『偏態パズル』(第53回)をアップしましたぁ。今回は第31回で触れられた金妙塾「盗撮ビデオ合評会」の続きであります。『旧世紀に着々とポテンシャルを溜め、旧世紀末~新世紀初頭にカンブリア紀大爆発のように華々しい多方向進化を遂げた盗撮ビデオの数々について、塾生それぞれが〈ひいきのブランド〉を持つことがほぼ義務づけられていたのである』(第31回)とあります。皆様記憶を呼び起こして読んでくださいませぇ~。
金妙塾の皆様の間では、「確かに人間が基本的に備えている共感能力いうか、人の快感と幸福がうれしいいうか、性善説を証明するものだよな、排便ビデオ観賞いうのは」といった議論が交わされております。む~、つい説得されてしまふやうな(爆)。おろち愛もここまで来ると天にも昇るなぁ。皆さん、ちょ~質のいいンチが出た時、誰かに自慢したくなるやうな気持ちになることってありますよね。吉行淳之介のお父様、エイスケさんは詩人ですが、ンチの石膏型を作っておられたとか。なんか愛着が湧くのよねぇ(爆)。
んでさらに凄いのは、「ほんとしっかり出てよかったね、この子」「その共感が性善説なわけよ。おれがもしあれ覗いてたら、あと追いかけて『よかったですねっ、心置きなくお仕事頑張ってねっ』て肩叩いちゃうよ」「『ありがと』とか言われるよ普通に。あのノリだったら。トイレ出たばっかりのタイミングなら、ついむこうも」「うむ、やってみたいねえそういうの」「今度やりますか。われわれほど訓練を積んだオーラをもってすれば実現可能かと」といふ会話が交わされている箇所です。む~不肖・石川なら明るく、「ホントにありがとう!」って答えちゃいそうだな(爆)。金妙塾、恐るべきなのでありましたぁ。
■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第53回) pdf版 ■
■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第53回) テキスト版 ■