鶴山裕司さんの連載評論 『安井浩司参加初期同人誌を読む』 『 No.016 『Unicorn』 その一 (第 1 号) 』 をアップしましたぁ。今月 1 日にアップした 『金魚詩壇 討議&インタビュー』 『 No.002 【大岡頌司 没後十年記念】 安井浩司、大岡頌司を語る』 に内容がリンクしていますので、こちらもぜひ併せてお読みください。
時系列的に言うと、『Unicorn』 などを論じた鶴山さんの 『安井浩司参加初期同人誌を読む』 最終 5 回分は、既に今年 7 月初めには仕上がっていて、それを元に安井さんにインタビューされています。インタビューを読むと、鶴山さんの読解はおおむね正鵠を得ていたようですね。
詩の世界では同人誌や結社誌が重要な資料となることがあります。自発的に集った若い作家たちが、何を為そうとしたのかが読み取れるからです。たいていは昔の同人誌ですから、詩史的パースペクティブを持った作家が読まなければ面白い評論になりません。鶴山さんはご自身が所属されていた同人誌について 『詩誌 「洗濯船」 の個人的研究』 という私家版の小冊子を刊行されていますから、適任だったと思います。若い作家たちの同人誌がどういうものか、よく知っていますね (笑)。
そんで石川は 『詩誌 「洗濯船」 の個人的研究』 、読みましたよ。鶴山さんらしい筋の通し方でしょうねぇ。「洗濯船」 同人の方々は、さぞかし大変だったと思います (爆)。でも面白かったですよ。やっぱ作家たちは、若い時分はこのくらい角突き合わせて衝突してくれなくっちゃねっ。ほんで 『個人的研究』 の版元が 『軽薄才子書店』、印刷が 『鶴山房雨不負風不負庵』 になっていたのはけっこうウケました (笑)。架空の名称なんでしょうけど、詩人の言語感覚って面白いですね。『ケーハク才子』 と 『うふふふふふ』 という命名だけからでも、鶴山さんの執筆意図がなんとなくわかりますですぅ。
■ 鶴山裕司 連載評論 『安井浩司参加初期同人誌を読む』 『 No.016 『Unicorn』 その一 (第 1 号) 』 ■