谷輪洋一さんの文芸誌時評 『 No.003 読楽 2013 年 7 月号』 をアップしましたぁ。写真家の初沢亜利さんと哲学者で作家の佐々木中 (あたる) さんの対談を取り上げておられます。ほんで谷輪さん、ちょいとご機嫌麗しくなかったみたいですね。『今の文学者志望の気質は、写真家どころか一般のサラリーマンと比べても、事実関係の認識把握能力が劣っていると思われる場合がしばしばだ。もちろん、昔から文学青年といえば、現実逃避傾向とは切っても切れないように思われてはきた。しかし、そういった連中が文学者として一本立ちすることは、今も昔も絶対にない』 と書いておられます (爆)。
でも不肖・石川、谷輪さんが言いたいこと、わかります。世界が静かだけど大きな変容期に入り、文学界全体の力が落ちきっている危機的状況にも関わらず、既存メディアにしがみつこう、その中で名を挙げようとする文学者がもの凄く増えている。むしろ目先の業界動向から距離を取り、原理的かつ革新的な新たな試みを勇気を持って試さなければならない時期なのですが。文学金魚は一握りを除いて古い船は沈没するだろうと見切って泳ぎ出しましたが、既存メディアと競合するつもりは一切ありません。もう少し正確に言うと、業界好きの方は、初志を貫徹して辛くても既存業界の中で頑張って名を挙げてください。
なお 来月 10 月 12 日に東京お台場の日本科学未来館で、多摩美術大学人類学研究所主催の『第 1 回 「土地と力」 シンポジウム 天と地のコレスポンダンス-自然科学×芸術人類学-』 が開催されます。金魚屋インタビューに登場していただいたケルト文学の権威・鶴岡真弓先生、国立天文台副台長の渡辺潤一氏、それに心理占星術研究家の鏡リュウジ氏の講演と、お三方によるトークセッションが行われます。入場は無料ですが往復葉書による申し込みが必要です。詳細は以下の HP でご確認ください。
【第1回「土地と力」シンポジウム 天と地のコレスポンダンス-自然科学×芸術人類学-】
■ 谷輪洋一 文芸誌時評 『 No.003 読楽 2013 年 7 月号』 ■