山際恭子さんのTVドラマ批評 『 No.007 東京全力少女 』 をアップしましたぁ。主演の武井さんが 『と~きょ~ぜんりょくしょ~じょっ!』 って叫ぶ番宣が流れてたんですが、それが 『東京電力少女』 って聞こえたのは石川だけでなかったんですね。インパクトありますけど。武井さん主演だと太陽光発電に真剣に取り組む女子高生の話かなぁ (笑)。
テレビドラマはとても厳しい業界のようです。視聴率が取れなければ人気俳優を使っていても途中で打ち切りになってしまう。ま、小説の世界も昔よりずっと厳しくなっていますけどね。雑誌連載された作品が単行本化される確率は年々下がっています。本になっても売れなければ、次に本にしてもらえるチャンスがまた一歩遠のくって感じであります。
何が当たるのか誰にもわからないっていう不透明な状況を反映して、最近ではテレビ制作者や編集者が創作を行うことも増えています。ただ彼らが作り出すコンテンツは新鮮じゃないんだなぁ。とりあえずのつなぎとして手堅く〝当たる〟コンテンツかもしれませんが、将来のヴィジョンが垣間見えるような作品ではないわけです。
僕らに将来のヴィジョンを示唆してくれるような作品って、ありきたりのセオリーを逸脱しているものが多いわけです。奇をてらったものではなく、本質的なところで何かが変わっている。厳しい時代だからこそ、創作者も発信側も勇気をもって攻める必要があるんでしょうね。
■ 山際恭子 TVドラマ批評 『 No.007 東京全力少女 』 ■