後藤弘毅さんの映画批評 『No.004 『貞子3D』 ― 自虐的ホラーの良作』 をアップしましたぁ。後藤さんの映画批評は文学金魚の中でも人気のコンテンツであります。今回取り上げていただいたのは 『リング』 シリーズ最新作です。
で、コンテンツを読ませていただくと、『貞子3D』 は実に微妙なできばえになっているようですねぇ (笑)。殺人鬼ジェイソン・ボビーズが主人公の 『13日の金曜日』 や、ジョージ・A・ロメロ監督の 『ゾンビ』 シリーズと、どうやら同じ道をたどっているようです。
恐怖というものは、どうやらその正反対のコメディと相性がいいらしい。ちょっと違うかもしれませんが、厳粛なお葬式の席でいったん笑い始めると、止まらなくなってしまったという話もよく聞きます。
欧米のホラー映画は、その 90 パーセント以上がキリスト教に基づくものです。『リング』 などの J ホラーが受けたのは、キリスト教的な理詰めの恐怖ではなく、どこからでも怪異現象が発生する汎神論的恐怖風土が欧米人には新鮮だったからでしょうねぇ。日本では妖怪やお化けは生活のどこにでもひそんでいるわけですから。
しかしまあ、日本でも 「貞子」 的恐怖はもう食傷気味になっているようです。恐怖界もそろそろリニューアルの時期ですね。僕はホラー大好きですから、小説でも映画でもいいですが、新たな恐怖体験をさせてくれる作品を待ち望んでいます~。
■『No.004 『貞子3D』 ― 自虐的ホラーの良作』 URL■