あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。新年初回に【新連載】No001【対話 日本の詩の原理】『戦後詩の創出―鮎川信夫編(上編)』池上晴之×鶴山裕司 をアップしましたぁ。主要な詩人ごとに戦後詩を徹底討論する連載対話です。
文学金魚では鶴山さんの定義にならって、少し前まで一般的だった現代詩ではなく、自由詩という呼称を使っています。自由詩は縦書き横書き、行分け散文でも成立します。内容的にも一切制約がない。物語や戯曲的でもいいですし、短歌俳句を並べたような詩でもいい。わかりやすい抒情詩でも難解な表現でもOKです。ほぼ完全に自由な表現です。
しかし「自由詩は現代詩以降の新たな詩のヴィジョンを見出せずに苦しんでいる。その大きな理由の一つは20世紀詩の2大潮流である戦後詩、現代詩の総括が十全に行われなかったことにある」、そこで「21世紀自由詩の確実な基盤作りのために、池上晴之と鶴山裕司が自由詩という枠にとらわれず、詩表現の大局から一方の極である戦後詩を詩人ごとに詳細に読み解く」連載対話を始めていただいたわけです。
もちろん自由詩では詩人個々のスタンスも〝自由〟なので、「戦後詩や現代詩なんかのイズムや潮流(エコール)なんか知ったこっちゃないよ、好き勝手書ければそれでいい」という考え方もアリです。しかし石川は、自己が関わる表現ジャンルの歴史などを全て背負い、そのジャンルの未来に責任を持つ文学者がいて欲しいと思います。歌壇で言えば馬場あき子さんのような存在です。池上さんと鶴山さんにはそういった重責を担っていただきたいと思います。
■【新連載】No001【対話 日本の詩の原理】『戦後詩の創出―鮎川信夫編(上編)』池上晴之×鶴山裕司 縦書版■
■【新連載】No001【対話 日本の詩の原理】『戦後詩の創出―鮎川信夫編(上編)』池上晴之×鶴山裕司 横書版■
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