佐藤知恵子さんの文芸誌時評『大衆文芸誌』『小説新潮 2021年02、03月号』をアップしましたぁ。純文学小説誌だけでなく大衆文芸誌の時評もどんどんアップしていきますぞ。まだまだ大衆小説誌はありますからね。佐藤さんに頑張っていただきます。
佐藤さんは東山彰良さんの「遡上」を取り上げておられますが、相変わらずいい小説ですねぇ。東山さん、とても力のある作家だと思います。とにかく勢いがある。今は女性作家全盛時代といっていいですが、男の作家で東山さんくらい勢いのある小説を書く作家は本当に貴重です。
もしかするとそれは、東山さんが台湾人でもあるのが影響しているかもしれません。台湾、勢いがあります。戦後の日本にちょっと似たところがある。そしてメイン・チャイナとの軋轢で常に緊張感がある。そういった勢いと緊張を東山さんはしっかり感受して日本語の小説に活かしておられるのかもしれません。
■ 佐藤知恵子 文芸誌時評『大衆文芸誌』『No.002 村木美涼「お札男」/武田綾乃「まりこさん」』(小説新潮 2021年02月号) ■
■ 佐藤知恵子 文芸誌時評『大衆文芸誌』『No.003 東山彰良「遡上」』(小説新潮 2021年03月号) ■
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