金魚屋から『夏目漱石論-現代文学の創出』を好評発売中の、鶴山裕司さんの連作詩篇『羽沢』『No.013 アキラはやさしい』をアップしましたぁ。連作詩篇『羽沢』を含む新詩集『おこりんぼうの王様』は、今年、2021年初夏に金魚屋プレスから刊行予定です。鶴山さんは〝力の詩篇〟連作詩集『東方の書』と『国書』を刊行しておられますが、それらとはまったく違う詩集になりそうですね。
ご本人にお聞きしたわけではないですが、鶴山さんは多分、自由詩には一定のポピュラリティが必要だとお考えになっているのではないかと思います。石川が見ていても自由詩の世界、そうとうに厳しい。短歌俳句を含めて詩の世界は創作者と読者がほぼイコールで、ほんの一部の詩人の詩だけが詩の業界を超えて一般読者を獲得しています。今は母体になる詩の創作者=読者が減り続けているわけで、自由詩の世界の基盤の厚味を増してやることが必要でしょうね。
ただま~鶴山さんはマルチジャンル作家ですから、それは自由詩にも援用されます。複数の書き方を持っているわけで、新詩集も単純な抒情詩詩集にはならないでしょうなぁ。
■ 鶴山裕司 連作詩篇『羽沢』『No.013 アキラはやさしい』 ■
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