文学金魚ちゃんねる『石川良策、文壇・詩壇を斬る!』『Vol.13 金魚屋が新人作家に期待していること!』をアップしましたぁ。どの文芸メディアも、一歩中に入り込むと特徴はありますが、どういう作家を欲しているのかはまったくといっていいほど明らかにしていません。今回は文学金魚が新人作家・作品に求めるポイントです。こういった最低限のメディアの意思表示も必要な時代になってゆくでしょうね。
新人は新しい才能を持った作家ですから、基本的に何を書いてもいいわけです。ただ自由だと言われると原則無限の自由があるわけで、この厄介な自由を制御して一つの方向にまとめ上げるには相当な力が必要になります。そんな力を持っている作家はすでに新人とは呼べないかもしれない。たいていの作家は茫漠と書きたい事柄はあるけれど、それをどうまとめていいのかわからないのが実情だと思います。そのガイドラインとして新人賞というものはあります。
新人賞というものは、自由業の作家が一番嫌いなテストに近い面があります。物語に整合性が取れていること、きっちり起承転結があること(純文学であろうとも)、文体が整っていることなどが最低限の要件になります。これは書いていて作家の側もわかるはずです。「ん、なんか違うな」と感じたらその作品は完成度が低いことが多い。これをどこまで高めてゆけるのかが新人賞をクリアするための要件の一つです。最後にオリジナリティ。ただ世の中に存在しない物語はありませんから、何をオリジナルにするのかを考えるわけです。書く前に好きな作家、優れた作家の作品を読む、研究するのは必須です。まったくの自由な表現はあり得ないからです。
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