寅間心閑(とらま しんかん)さんの連載小説『助平(すけべい)ども』『二十三、種』をアップしましたぁ。『助平ども』はまだ続きそうで、大長編になりそうです。安藤さんが転調の一つになりそうなのも、ほぼ確実かな。ただまだ隠し球がありそうですね。
小説には様々な書き方があります。様々なテーマを設定することもできます。ただ自ずからメインになるテーマはあるわけで、基本は男女関係と金です。この二つが人間の苦しみと歓びの元となることが多いので当然ですね。またこの二つが人間の煩悩のほとんどを占めます。そして煩悩とは何かというと、論理や倫理や理性では善悪がわかっていても、時にそれを逸脱させてしまう力のことです。割り切れない不可思議で強力な力の働きを描くのが小説です。
女性が男に振り回されるのと同様に、男もまた女性に振り回されます。ただ前者と後者では異性の作用の仕方が微妙に違ってきます。それをどこまで深められるのか、抉るように書けるのかが小説の出来を決めます。
『助平ども』の主人公はフリーターで男性性に代表される社会性を体現する存在ではありません。そんな男性が女性に振り回される。しかも性という要素を濃厚に絡めてです。この小説、どこに行き着くのかわからないスリリングな要素を持っています。
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『二十三、種』縦書版 ■
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『二十三、種』横書版 ■
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