ラモーナ・ツァラヌさんの連作短編小説『朝顔』(前編)をアップしましたぁ。『時空堂』に続くラモーナさんの連作短編小説第二弾です。『時空堂』はSFファンタジーっぽい雰囲気の作品でしたが、今回の『朝顔』は女性同士の友情のお話です。様々なタイプの小説が登場し、しかも底で繋がっているのが連作短編小説の醍醐味です。
書き続けることはとっても大事です。発表し続けることもね。詩や小説、評論を問わず、文筆を仕事にしたいと望んでいる方はたくさんいらっしゃいます。この場合、仕事は継続してできる作業だということを肝に銘じなければなりませんね。もちろん職人工芸であろうと文筆業だろうと質が問題です。質を上げるためにも続けて仕事ができる能力を身につけなければなりません。一作で華々しくデビューしてそのまま先生になれる人はいませんから。
文学の世界では、ちょっと才気のある人が、意外と早々と創作の現場からいなくなってしまうことがよくあります。多少才能があって勘が良かったりするのは、必ずしもいいことではないんですね。粘り強く努力し続けた人の方が、最後は才能を開花させることもよくあります。人間の能力は紙一重なのも確かなことです。
またどんな場合でも比較されること、ダメ出しされること、競争にさらされることを恐れてはいけません。芸術が優劣がつけにくい表現ジャンルであるのは確かです。でもプロとアマチュアを分ける一定レベルのラインは必ずあります。そのラインをどう見極め体得するのか。他者の視線ですね。自分の能力を信じて仕事するのは当たり前ですが、常に社会、他者の視線に気を配る必要があります。自分さえ楽しければいいという表現は、社会的通有性を持ちにくいのです。
■ ラモーナ・ツァラヌ 連作短編小説『朝顔』(前編)縦書版 ■
■ ラモーナ・ツァラヌ 連作短編小説『朝顔』(前編)横書版 ■
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