遠藤徹さんの連載小説『ムネモシュネの地図』『第16回 (六)象の背中(フェスティナ・レンテ)(二)』をアップしましたぁ。『ムネモシュネの地図』という小説は、主人公一条さやかの回りを種山先生が衛星のように回っている小説ですね。そして種山先生は一種のスーパーヒーローです。
遠藤さんのファンの方には説明するまでもないですが、遠藤さん、かなり独特と言いますか、特殊な世界観をお持ちです。ひとことでは説明しにくいんですが、男女関係についてはサド的でマゾ的でもあります。人間誰しも矛盾するような性行を持っているものですが、遠藤さんの矛盾は深いんでしょうね。どっかで無垢な存在は残酷であるといった認識を持っておられるような。だからホラー小説から純文学、童話、ラノベまで書けるんですね。
ただ理性や論理では解決できない何かを抱えている方が、小説家としての資質は高いと言えます。わざわざ物語を作って何かを表現しようというのは、一筋縄ではいかない矛盾を抱えているからだとも言えます。小説を読んでいると、優しいけどちょっと悪魔的なところのある魅力的作家さんのような気がしてきます。
■ 遠藤徹 連載小説『ムネモシュネの地図』『第16回 (六)象の背中(フェスティナ・レンテ)(二)』縦書版 ■
■ 遠藤徹 連載小説『ムネモシュネの地図』『第16回 (六)象の背中(フェスティナ・レンテ)(二)』横書版 ■
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