青山YURI子さんの連載小説『コラージュの国』(第03回)をアップしましたぁ。僕と恋人の旅のフレームが決まりました。コラージュの国の旅は980ユーロかぁ。けっこう安いかも(笑)。まー日本からだとどこに行くのも大変で、航空運賃なんかもかかるんですけどね。ヨーロッパからだとアフリカや中東、アメリカまでだって比較的近いですからね。
石川は青山さんが毎回添付してくださる画像を楽しみにしております。この作家は最初は現代美術作家を目指しておられたそうで、その影響が文章に反映されていますね。つーかちょいと奇妙な言い方ですが、現代アート的な小説作品なんだな。コラージュも現代アートの手法の一つです。コラージュは完全に整合性を求めちゃいけないんですね。不要なもの、異和の要素が入ってこなければコラージュとして完成しない。世界の秩序と不秩序を表現するのがコラージュという芸術であります。
ただ人間が作る作品である限り、なんらかの秩序原理が作品にはなくてはいけません。その微妙な中心点とそこからのズレをどう表現するのかが、青山さん的小説のアポリアになるかもしれませんなぁ。ただこれもちょいと妙な言い方ですが、あんまり考え込まないで作家の素地を活かせば意外とすんなり作品は完成するかもしれません。
青山さん、外国にどっぷり漬かっておられますが、精神がある国や文化に飲み込まれてる気配がぜんぜんないんだな。むしろスーッと移動してゆく。この作家の独自性はけっこう説明が難しくて、居場所がないとも表現できますし、どこにいても居場所は持っているとも説明できる。ただこういった精神を持つ作家が珍しいのは確かなことであります。
■ 青山YURI子 連載小説『コラージュの国』(第03回) 縦書版 ■
■ 青山YURI子 連載小説『コラージュの国』(第03回) 横書版 ■
■ 第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■