田山了一さんのテレビドラマ批評『No.168 OH LUCY!(オー・ルーシー!)』をアップしましたぁ。平栁敦子監督作品で第42回トロント国際映画祭ディスカバリー部門出品作品です。映画として2018年に公開予定ですが、NHKさんで9月16日にスペシャルドラマとして放送されました。寺島しのぶ、南果歩、忽那汐里、役所広司、ジョシュ・ハートネットさんらが出演しておられます。石川も見ましたが質の高いドラマですね。
中年に差し掛かった姉妹と、姉の娘(主人公の姪)が中心となるドラマですが、田山さんは『平栁監督が『OH LUCY!(オー・ルーシー!)』で描こうとしたのは女同士の相互理解ではない。主人公節子の完全な孤独、どこにも、なにも救いのない孤独である』と書いておられます。『OH LUCY!(オー・ルーシー!)』はまあ、言ってみれば絶望ドラマということになるかもしれません。
田山さんは『人間は、(主人公)節子のように行動したから追い詰められるのだろうか。行動しなくても、家族や仲間に囲まれて幸せそうでも本質的に孤独なのではあるまいか。ただ人が時に孤独を求め、だが本当の孤独には耐えられない生き物であるのも確かである。孤独を癒やすには魔法が必要なのだろうか。その魔法はどこにあり、どんなものなのだろうか。それとも孤独に耐えられる強い人になるべきなのか』とも批評しておられます。いろいろ考えさせられるドラマです。その意味で優れたドラマだったと思います。
■ 田山了一 テレビドラマ批評 『No.168 OH LUCY!(オー・ルーシー!)』 ■
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