高嶋秋穂さんの詩誌時評 『No.002 角川短歌 2012年08月号』 をアップしましたぁ。たいていの日本人は、俳句ならなんとか書けるのに、短歌だとなぜ苦労するんだろうといふ、えっらい初歩的といふか原初的な設問から始めておられます (笑)。高島さんは 『簡単に言えば短歌では調に乗らなくてはならないのです』 と書いておられますが、そういふ捉え方もあるかな。
短歌・俳句には門外漢の石川でも、俳句は一本道、短歌はくねくね道といふ印象があります。クネクネする時には音楽(調)が必要なのかな~ (笑)。そんで高嶋さんんが取り上げておられる河野裕子さんの短歌、いいですねぇ。
あの枇杷が欲しいと思う届かねば光つて見せるびは色の枇杷
白梅に光さし添ひすぎゆきし歳月の中にも咲ける白梅
死は少し黄色い色をしてゐしか茗荷の花は白黒(モノクロ)であつた
三首目は河野さんの絶唱のようです。摩訶不思議な歌ですが、魅力的です。素直に短歌はいいな~と思ってしまひました。そんで今、短歌の世界では口語短歌の勢いがすんごいようですが、高嶋さんはどう考えておられるのでしょ。どんどん書いて、口語短歌にも触れてほしいですぅ。
■ 高島秋穂 詩誌時評 『No.002 角川短歌 2012年08月号』 ■