金魚さん(齋藤都代表)の角川書店発行、季刊雑誌『怪』の総評をアップしました。メディアファクトリー社から『幽』という雑誌も刊行されていますが、こういうタイプの文芸誌、あったんですねぇ。勉強になります。まったく世の中は広いですぅ。
で、金魚さん、けっこう辛口の批評を書かれるんですが、『怪』はだいぶお気に召したようです。珍しいなぁと思ってメールしたら、返信が来ました。
『怪』、おもしろい雑誌です。
どこの国でも民俗学のような学問はありますが、
欧米では古いキリスト教の伝承や、
キリスト教以前の多神教的伝承を発掘するのがふつうです。
日本の民俗学では柳田の『遠野物語』が有名ですが、
怪談のような話が多い。
ハーンが集めた物語もそうです。
日本文学は、怪というキーワードからも、
読み解けるのではないかと思ったのです。
なるほどねぇ、という感じであります(笑)。日本は無宗教の国だと言われますが、僕はそんなことはないと考えていますが、確かに欧米やユダヤ、イスラーム諸国のように一神教ではないですね。それが多様な怪(談)を生み出しているのは確かかもしれません。
怖がる、恐れるっていう感情は大事かもしれません。そういえば『遠野物語』の故郷である東北地方には、ナマハゲとか、わざと子供たちを脅えさせるお祭りがありますね。子供の頃に、恐れの感覚を心と身体にたたき込むという、一種の教育なのかもしれないですぅ。
で、先日寺田農(みのり)さんからインタビュー原稿のゲラが戻ってまいりました。図版などを整理して、近日中に、野田知佑さんに続く、第2回目の「Interview of Gold Fishes」をアップしたいと思います。お楽しみにっ!。