第20回 金魚屋新人賞 最終審査候補作品発表(辻原登奨励小説賞・文学金魚奨励賞共通)をアップしましたぁ。今回は小説以外に自由詩、短歌などの応募が増えました。残念ながら最終候補作にはなりませんでしたが。
文学新人賞は面接試験のようなものだと言った作家がいます。出版社は営利企業なので売れる作品を書く新人作家を求めているという意味ではその通り。ただ作家はフリーランスなので出版社のために働く義務はない。そういう意味では文学新人賞は作家の社会性が試される場だと言っていいと思います。エゴと社会性のすり合わせができているかどうかです。
作家は誰もが自分が抱えているテーマを書きたい。それを社会で流通させるためにはエゴを超えた社会性が必要不可欠です。作家が自由な表現者であるのはその通り。しかしそれがエゴに留まっていたのでは新人賞という敷居は超えられません。文学の世界もまた実業界などとは質の違う厳しい〝社会〟です。出版社がこの作品は社会的に成立すると認め、読者がそれを受け入れ実際に社会で流通しなければ作品としての要件を満たせません。高い文章技術(テクニック)が求められる理由です。
文学金魚では新人賞の応募要項を掲載しています。要項無視の応募者には受領のメールを出しませんが、多少の逸脱があっても今のところ受領の返信を出しています。ただそこまで含めて見られているということは意識してください。文学の社会で生きたいと望むなら応募要項を守るのは最低限必要な社会性です。
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