連載文芸評論 鶴山裕司著『夏目漱石論-現代文学の創出』(日本近代文学の言語像Ⅱ)(第16回)をアップしましたぁ。『漱石論』は『日本近代文学の言語像』三部作の中の一冊で、『正岡子規論』、『森鷗外論』といっしょに金魚屋から三冊同時刊行されます。今回は『Ⅳ 写生文小説-『吾輩は猫である』(上編)』です。いよいよ漱石デビュー作の批評ですね。

 

批評は原則として一回限りの書き物です。あれもこれもくっつけて、えんえんと一つの対象について書けるのはいわゆる〝創作批評〟だけであり、かつ創作批評は創作批評家仲間にしか通用しない一種の言語ゲームです。前にも書きましたが批評家はキレモノでなければならない。漱石でも子規でも、原理として彼らの上位に立って、その文学的意義を明快に読解しなければなりません。

 

鶴山さんの漱石論はマルチジャンル的です。彼は俳句文学を原理的に理解していますが、それが漱石論に活かされています。没後100年経とうとしているのに、日本の文芸評論は漱石と子規の影響関係すら明確に解き明かせなかった。実存主義からポスト・モダン思想に至るまで、小難しい外来思想には飛びつくけど、『小説はわかるけど詩はよくわかんないし読む必要もない』で済ましてきたツケだとも言えます。鶴山さんの『写生文小説-『吾輩は猫である』』論では、漱石-子規文学の影響関係がバッサリと明らかになります。

 

 

連載文芸評論 鶴山裕司著『夏目漱石論-現代文学の創出』(日本近代文学の言語像Ⅱ)(第16回) 縦書版 ■

 

連載文芸評論 鶴山裕司著『夏目漱石論-現代文学の創出』(日本近代文学の言語像Ⅱ)(第16回) 横書版 ■

 

 

第05金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第0回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

 

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