大野ロベルトさんの連載映画評論『七色幻燈』『第八回 澄みわたる恐怖』をアップしましたぁ。映画は興行成績と密接に結びついています。基本的に、興行成績が好調で、初めて〝いい映画〟の評価のスタートラインに立てるのです。封切り直後にスター俳優さんたちが、しゃかりきに宣伝のために走り回っているのを見てもわかりますよね。

 

それもあって、映画は文学よりもさらにジャンル分けが厳しい世界です。恋愛、コメディ、バトル、ホラー、サスペンスなど、キャッチーでわかりやすいジャンル分けがなされます。優れた映画はこのステレオタイプの洗礼を受け、それを逸脱してゆかなければなりません。

 

大野さんは『神でも天使でも、色をひとつに絞るなら白になるだろう。清廉潔白、純粋無垢、一点の曇りなき白は心地よい。とはいえその心地よさは、どこか死後の世界の静謐と結びついているようにも思われる。(中略)映画の白もまた、安心よりは恐怖と結びついている例が多いような気がする』と批評しておられます。大野さんは簡単にホラーやサスペンスに分類されながら、それを逸脱するような映画作品を取り上げておられるわけです。

 

大野さんが『自らの悪事に追い立てられ雪一色の世界ですっかり道に迷ってしまう犯行グループとは対照的に、マージと画家である夫がぬくぬくと冬を越す姿には、雪もよいならではの暖かみがある』と批評しておられるコーエン兄弟の『ファーゴ』は、なんてことのない映画ですが、妙に記憶に残る要素があります。特に大野さんがスチールで使っておられる、妊娠中の刑事マージとその夫がベッドでテレビを見ているシーンは記憶に残る。映画って面白い表現形態です。

 

 

大野ロベルト 連載映画評論 『七色幻燈』『第八回 澄みわたる恐怖』 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。

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