山際恭子さんのTVドラマ批評『No.123 朝が来る』をアップしましたぁ。東海テレビ・フジテレビ系で土曜日23:40分から放送されているドラマです。安田成美さん主演で川島海荷、田中直樹、佐津川愛美、石田えりさんらが出演しておられます。原作は辻村深月さんの同名小説です。山際さんは『子供をテーマにしたドラマは難しい、と思わせる。面白くないわけではない。が、苦しそうである。(中略)苦しそうなのは、子供を抱えた設定の大人の役者たちである』と書いておられます。子供を巡るシリアスドラマなんですが、原作のシリアス性をテレビといふ映像の衝撃にうまく昇華できていなひんだなぁ。

 

その一つの例として、山際さんは『ストーリーが進まないのは、夫婦の前に現れたウニちゃんの過去の回想が始まるからだ。こういう展開は文学作品にしか許されてないから、原作があるのはわかる。そこでの細かい心理描写で読ませる小説なのだろうが、ドラマの脚本としてはやはり苦しい。とにかく何も起きてないように映る』と批評しておられます。こういった停滞は、内面心理描写小説をドラマ・映画化する時にはつきものです。当然のやうに回避しなければならない。ドラマ・映画では、絵で大きな衝撃を表現しなければ視聴者には伝わりません。

 

原作があるドラマ・映画は多いですが、マンガでは、原作の絵に実写が引っ張られがちになって、ちょいと滑稽になることがあります。小説の場合はその逆で、絵にならない内面描写に映像が抑圧されてしまふ傾向がある。原作者の了解を取るのがなかなか難しいのかもしれませんが、心理小説を映像化する場合は、思い切ったその映像的再構成が必要だと思ひますぅ。

 

 

山際恭子 TVドラマ批評 『No.123 朝が来る』 ■

 

 

第04金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

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