『金魚詩壇 討議&インタビュー』『No.006 安井浩司 永田耕衣を語る』をアップしましたぁ。毎年恒例になった安井浩司さんへのインタビューです。インタビュアーは金魚屋詩部門アドバイザーの鶴山裕司さんです。今回は安井さんの師・永田耕衣さんについてお話しをおうかがいしています。
インタビューの中で鶴山さんは『ちょっと乱暴な言い方になりますが、俳句は結局は五七五に季語の形式に戻るでしょう。これについては議論の余地がなくて、誰が考えてもそうなると僕は確信しています』とおっしゃっています。安井さんは『耕衣先生は「俳句には故郷(ふるさと)がある」と書いておられます。・・・じゃあその故郷ってなんだということになると、面倒くさい議論になってしまうけど、俳人であれば、俳句の故郷が何であるか直観的にわかると思います』と答えておられる。
このあたりが前衛俳句の本質的問題点といふか、目的なんでせうね。俳句には本源(故郷)のやうなものがあるわけですが、それは活性化していかなければすぐに停滞し、固着化してしまう質のものです。本源的でありながら俳句文学の活性化に対して積極的であることが、安井文学の前衛的特徴であると思います。じっくりお楽しみください。
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■ 『No.006 安井浩司 永田耕衣を語る』 テキスト版 ■