日本が誇る世界的特殊作家、三浦俊彦さんの連載小説『偏態パズル』(第41回)をアップしましたぁ。今回はおろち物質学と申しますか、おろち分析学が展開されております。む~、それにしても『途切れずに長さ2メートルの40センチのウンコというのは、可能ですか?』といふテーゼでこれだけ書けるとは。三浦センセ、恐るべしであります(爆)。
でもま、常識的な解答が提示された後の、『回答が締め切られたあとのコメント』が三浦センセの真骨頂でせうね。『芯にガスぱんっぱんだから武器としても使えるんだし。/武器としてもじゃなくて武器としてのみだし。/芸術じゃないし。武器だし。/理由も動機もある武器だし。/精神性なんかどうでもいいし。精神力さえあれば。/精神力なんてどうでもいいし。物質力さえ溜まってれば。/物質力は気力だし。気体力だし』と思考は続いてゆくのでありまふ。おろちは武器なのですなぁ。精神力も気力も超悦した至高の物質=武器として捉えられているやうです。ちょっと詩的な感じすらしますね。
『偏態パズル』はそのタイトル通り、ある偏りを主題にした作品であります。それが武器といった言葉に収斂してゆくのはとても面白ひ。それにしても、この『回答が締め切られたあとのコメント』を寄せたのはどなたでせう。いずれおろち学会が明らかにしてくれるのではなひかと思いますぅ。
■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第41回) pdf版 ■
■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第41回) テキスト版 ■