Interview of gold fishes 第10回『辻原登 小説文学を語る(前編)』をアップしましたぁ。文学金魚で『辻原登小説奨励賞』の選考をお願いしている作家・辻原登さんの登場です。文学金魚新人賞の締め切りは3月31日であと2ヶ月です。まだ59日もありますから、2週間で構想を練って、1日5枚×20日間かけても約100枚くらいの小説を書ける時間があります。新たな才能を持った作家さんからのご応募をお待ちしております。
で、不肖・石川も辻原さんのインタビューを読ませていただきましたが、文学金魚らしい突っ込んだ内容になっていると思います。辻原さんも、今回お話いただいたような若い頃の文学体験などは、あまり書いたりお話なさっていないんじゃないかな。経歴を読めば一目瞭然ですが、辻原さんは小説界の賞をほぼ総なめにしておられる作家さんです。しかし今も闘っておられる。その姿勢はすばらしいと思います。
実社会も厳しいですが、結局のところ、自己のエゴの発露という側面を全部排除することのできない創作の世界はさらに厳しい。作家はまず自分のために書く自己中な人間だと言われても仕方のない面を持っています。しかしだからこそ人一倍努力し、自分自身で道を切り拓いていかなければなりません。それを繰り返していけば、〝私(エゴ)〟が〝公(パブリック)〟に抜ける瞬間がやってくる。〝闘う作家〟辻原さんのインタビューから、そのような作家の在り方も是非読み取っていただければと思います。
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■ Interview of gold fishes 第10回『辻原登 小説文学を語る(前編)』テキスト版 ■