後藤弘毅さんの連載映画批評 『 No.015 韓国ホラー映画―〝最後の秘境〟の愉しみ方 』をアップしましたぁ。後藤さんによると、イタリアン・ホラー映画は『ホラー映画における最後の秘境』と言われてるんですって。でも韓国ホラー映画は、イタリアン・ホラーよりももっと奥に入った秘境中の秘境ホラー映画だそうです。ですから今回の後藤さんの映画批評はとぉってもディープですよぉ。
後藤さんはホラー映画がお好きで、今までも何回か取り上げておられますが、ホラーはかなり国民性が出る映画ジャンルのようです。ヒーローもの、戦争ものにはその国の真っ正面きった政治的主張が表れることがありますが、ホラーといふジャンルはその逆になるようです。言いにくいこと、表現しにくいことを、映像を主体にして、わずかな言葉で表現するのがホラー映画のだいご味ってことでしょうか。
ホラーは多かれ少なかれ、人間が決して触れてはいけない禁忌を破る、逸脱することから始まりますが、この禁忌は映画が作られた国の国民性や文化に根深く直結しているようです。その意味で、ホラー映画を見れば、制作国の文化的精神状況がわかるんでしょうね。とはいへ石川は、まだイタリアン・ホラーもコリアン・ホラーも見ていないのでした。ツタヤに急げぇっ~。
■連載映画批評『 No.015 韓国ホラー映画―〝最後の秘境〟の愉しみ方』 ■