No.015【対話 日本の詩の原理】『戦後的抒情について―黒田三郎/茨木のり子篇』(一 全三回)池上晴之×鶴山裕司 をアップしましたぁ。戦後詩の中核である「荒地」派詩人は今回の黒田三郎篇で終わりです。【対話 日本の詩の原理】は基本的に戦後詩系の詩人を取り上げる対話ですが、茨木のり子さんが「荒地」派以外で初めて討議される詩人になります。
今回は総論的な対話です。戦後詩に系譜があるのは言うまでもありません。また戦後詩にはそれ以前のプロレタリア詩系の歴史がある。黒田、茨木さんは抒情詩人ですが抒情詩の歴史も長い。さらに茨木さんは女性詩人であり女性詩の系譜もある。そういった系譜が体系的に話されています。
自由詩に限りませんが文学の表現史は複雑です。様々な層が分厚く積み重なっています。戦後の自由詩では戦後詩と現代詩が二大潮流ですが、それ以外にも表現の歴史的な層はたくさんある。溯れば明治初期の『新体詩抄』、それ以前の漢詩も自由詩の初源や前史として浮かんできます。それらすべてが対話の視野に入っています。画期的対話だと思います。
■No.015【対話 日本の詩の原理】『戦後的抒情について―黒田三郎/茨木のり子篇』(一 全三回)池上晴之×鶴山裕司 縦書版■
■No.015【対話 日本の詩の原理】『戦後的抒情について―黒田三郎/茨木のり子篇』(一 全三回)池上晴之×鶴山裕司 横書版■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■