紫雲 連載小説『クローンスクール』(第13回)をアップしましたぁ。県民ではないんですが今週日曜日の兵庫県知事選、言葉は悪いんですが面白いですねぇ。このくらい選挙が熾烈な政治闘争だとわかるケースは少ない。多分斎藤元彦前知事が勝つと思いますが、今後益々選挙でネットが活用されるでしょうね。もち選挙だけではありません。
紫雲さんの『クローンスクール』はクローン少女たちの葛藤の物語であり、冷酷な政治小説でもあります。クローン計画は国家計画であり、それは当初に立てられた計画通りに進められる。予想外のことが起こると計画従事者はそれを取り繕い隠しなかったことにしようとします。しかしもう隠せなくなるとどうなるのか。
最初から何もなかった地点に戻るんですね。それができるのが権力です。計画を支え実行した関係者が今度は計画の存在自体を骨抜きにする新たな計画書を上書きする。政治の世界で大規模プロジェクトが座礁した時などにそれが起こります。権力は非を認められない。しかし一遍起きたことはいつまでも続く。権力の綻びが『クローンスクール』の魅力でもあります。
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