[Art Criticism] Constantin Brancusi and the Soaring Dream Sleeping Within Us by Ramona Taranuをアップしましたぁ。英語版コンテンツです。以前鶴山裕司さんのTV Drama Review “FARGO Season 5”—Money, Violence, and Loveをアップしましたが、今後も英語版にしやすいコンテンツがあれば試みてゆきたいと思います。
ラモーナさんの評論は日本語では『コンスタンティン・ブランクーシと私たちの中に眠る飛翔する夢』です。ブランクーシはラモーナさんと同じルーマニア人で20世紀初頭のいわゆるエコール・ド・パリの時代にその才能を開花させました。イサム・ノグチの先生でもあります。
ルーマニア人にとって最も馴染み深い作品は、トゥルグ・ジウ市の中心にある公園で見られる「沈黙のテーブル」「接吻の門」「無限の柱」でしょう。この連作は、第一次世界大戦でジウ川周辺を防衛して亡くなった兵士たちを慰霊するために1938年に完成しました。ブランクーシ特有の作風を引き継ぎながら、ルーマニアの民芸品によく見られる「死と永遠の生の連続」というモチーフが特徴的です。ルーマニア人は古来、地にしっかりと根を張り空に向かって果てしなく伸びる「生命の樹」という原型に特別な愛着を感じてきました。ブランクーシの「無限の柱」は、この原型的なモチーフを体現したものと考えられています。
ラモーナ・ツァラヌ
ブランクーシ作品はほとんど極限までフォルムが削ぎ落とされた単純なものです。しかし力強い。「生命の樹」という原初的イメージが、彼の中で肉体感覚を持って生きていたから力強いのでしょうね。
■ [Art Criticism] Constantin Brancusi and the Soaring Dream Sleeping Within Us by Ramona Taranu ■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■