寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第30回)をアップしましたぁ。人間、生きている限りいろんなことが起こります。平穏無事でも順番通りなら祖父母はもちろん親も先に亡くなります。それがまあ言ってみれば当たり前なのですがショックではありますよね。
それ以外にも人によっては事故にあってしまったり、離婚などなどといった事件も起こります。もっと大きな事件に巻き込まれることだって皆無ではない。ではそれが小説になるかと言えば、なるとも言えるしならないとも言える。小説は社会的な尺度での事件の大小にかかわらず成立するものだからです。
それは小説が基本、人間心理を描くものだからです。親や友だちのちょっとした一言でだって事件になり得る。それで30枚くらいの鬼気迫る小説を書いたのが葛西善蔵らの大正私小説作家です。現代では先頃お亡くなりになった西村賢太さんがその伝統を引き継ぎました。寅間さんの『オトコは遅々として』も平穏な日常に潜む事件です。必然的に人間心理小説ですね。
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第30回)縦書版■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第30回)横書版■
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