遠藤徹 連載マンガ『えくすぽえめんたる』(第26回 最終回)&連載小説『虚構探偵―『三四郎』殺人事件―』(第26回)をアップしましたぁ。お名残惜しいですが、『えくすぽえめんたる』は今回で最終回です。『キノコの森』に続けてこれだけ作品を量産できるのは尋常な能力ではないですね。鬼才です。
『虚構探偵』は「帝国大学運動会」完結編です。漱石『三四郎』には二人の女性が登場します。よし子と美彌子です。主人公三四郎はよし子とは友だちのように付き合うのですが、美彌子の前ではギクシャクしてしまう。恋してるんですなぁ。『さりげない対話に見えても美禰子の場合はすべてが計算ずくであり、それがまったくないのがよし子だということになる』とある通りです。
んで当時は結婚適齢期をちょっと過ぎた美彌子は、恋愛かお見合いかは問わず、恋愛(結婚)相手がいるように仄めかしてさらに三四郎を困惑させ、舞い上がらせるわけです。プラトニックですが、三角関係の典型的な未必の故意です。『虚構探偵』はミステリー小説でもあるので、このあたりに謎解きの鍵があるのかもしれません。
■遠藤徹 連載マンガ『えくすぽえめんたる』(第26回 最終回)■
■遠藤徹 連載小説『虚構探偵―『三四郎』殺人事件―』(第26回)縦書版■
■遠藤徹 連載小説『虚構探偵―『三四郎』殺人事件―』(第26回)横書版■
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