寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第23回)をアップしましたぁ。無事女の子が生まれて主人公はじょじょにお父さんになってゆきます。全部とは言いませんがたいていのお父さんはそうでしょうね。少数と例外の声が響きやすい世の中になっていますが、世の中のマジョリティがそう簡単に変わるはずもない。サイレントマジョリティの沈黙は冷たくもあり強靱でもあります。
ただそれでは小説にならない。小説の原動力とはなにか? 事件です。人と人との衝突があり、時には場所を大きく移動して事件が生じます。もちろん小説的事件は心理で表現でされます。しかし行動が伴わない心理変化は説得力に乏しい。説明できないけど「わかるよー」という主人公の心理は行動で表記されることもあります。ムルソーなんかが典型的かな。
今回の『オトコは遅々として』は転調の章です。寅間さんは転がすように小説を書いてゆくタイプですから転調はサッと起こる。タロット占いがキーですね。
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第23回)縦書版■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第23回)横書版■
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