池田浩 大学文芸誌時評―No.039 鳥山まこと「あるもの」(三田文學 2023年春季号)をアップしましたぁ。三田文學さんの新人賞発表号です。鳥山まことさんの「あるもの」が受賞されました。おめでとうございます。
情報化社会ですから文芸誌についてもいろんな情報が流れています。文学金魚の文芸誌時評もその一つですね。ただ文学金魚文芸誌時評はしがらみがないという大きな特徴があります。忖度と言ってしまえばそれまでですが、人間誰だってしがらみはあります。お世話になっている雑誌などについてはそうそうストレートに物は言えません。ただ何も言わなくても情報をしっかり得ておくのは大事。
池田さんは「「あるもの」のテーマは一貫しているが、読者に苦痛を強いるような文學界的難解心理描写私小説にはなっていない。そうあるべきかどうかは別として、純文学が文學界の独占市場である以上、純文学を書くならそれなりの覚悟が必要である。また大衆文学を志すなら小説の艶やかさを含めた面白さの魅力をもっと増やす必要がある」と書いておられます。まあその通りですね。新人賞、ゴールではありません。
■池田浩 大学文芸誌時評―No.039 鳥山まこと「あるもの」(三田文學 2023年春季号)■
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