寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第17回)をアップしましたぁ。妻のお父さん、つまり義父は夫にとってちょっと遠慮しがちな存在かもしれませんね。すーっと仲良くなれる人は少ないでしょうね。ただ子どもができると立場は同じなわけでして。
親子関係というものも多様です。昔から多様だったと思いますが、現代の情報化社会になって多様な部分が大きくクローズアップされている気配はあります。特殊な関係の方が小説やテレビドラマ、映画にしやすいのも事実。ただマジョリティも変わっていないと思います。どちらを描いてもいいわけです。その選択が作家の一つの思想でもある。
親が子どもに対して抱く愛と、子どもが親に対して抱く愛は違います。親が子どもに対して抱く愛はほぼ完全無償の場合が多い。子どもはそれが当たり前だと思っていますから、その愛に気づくのが遅れる。あるは親が死ぬまでそれがわからない。マジョリティの親子関係の愛はそういったものでしょうね。『オトコは遅々として』としての主人公は親になろうとしているわけですがどういった選択をして、どういう親になってゆくのでしょうか。楽しみです。
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第17回)縦書版■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第17回)横書版■
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