寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第15回)をアップしましたぁ。昔から母親になりきれない女性、父親になりきれない男性はいたと思います。ただ現代は情報がたっぷりありますから、どちらかというとスキャンダラスな情報の方が目立つ傾向にあります。マジョリティとマイノリティの対比でいえば、マイノリティの声の方が聞こえやすい。
ただマジョリティはたいてい常にサイレントで声をあげません。しかしマジョリティの権利が侵犯されると当然反発や反対が起きる。それが起こらないのは平和な社会ということでしょうね。
『オトコは遅々として』の主人公はじょじょに父親という存在を引き受けてゆく気配です。マジョリティに属しているわけですが、その内実のなかなか複雑で重い。人間そう簡単に変われない。しかし環境や他者によって変化してゆかざるを得ない。静かですがとても重いテーマの小説です。
■ 寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第15回) 縦書版■
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