遠藤徹さんの連載マンガ『キノコの森』(第26回)&『えくすぽえめんたる』(第12回)&連載小説『虚構探偵―『三四郎』殺人事件―』(第12回)をアップしましたぁ。金魚屋から『幸福のゾンビ ゾンビ短編集』を好評発売中の遠藤さんのコンテンツ3連発です。ゾンビシリーズとして工作社さんから刊行されている『ゾンビと資本主義—主体/ネオリベ/人種/ジェンダーを超えて』もよろしくですぅ。
まだまだ周知徹底していませんが、遠藤さんはマジスゴい作家さんです。作品を量産できる作家はたくさんいらっしゃいます。売れてる大衆作家さんは最低でも月300枚くらいお書きになりますからね。もちその場合でも作家ごとにテーマはあります。ただはっきりとした思想を感じ取れる作家はやはり少ない。遠藤さんには表現の核に思想があります。
エンタメホラー小説でデビューなさったので、この思想の展開方法は様々です。純文学作家よりも遙かに間口が広いんですね。ただ遠藤さんの思想の底には根深い人間不信とそれとは相反する相互理解の希求があるように感じます。それがストーカーと見まがうような小説になったりする。人間の冷淡な裏切りとして描かれることもあるし、死につながる純愛となる場合もある。『幸福のゾンビ ゾンビ短編集』の表題作『幸福のゾンビ』はまさにそういった作品です。面白いだけでは終わらないのが遠藤ワールド。『幸福のゾンビ ゾンビ短編集』、是非お読みいただければと思います。
■ 遠藤徹 連載マンガ『えくすぽえめんたる』(第12回) ■
■ 遠藤徹 連載小説『虚構探偵―『三四郎』殺人事件―』(第12回)縦書版 ■
■ 遠藤徹 連載小説『虚構探偵―『三四郎』殺人事件―』(第12回)横書版 ■
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