鶴山裕司 美術展時評 No.126『片山健の油彩画展 濃密な記憶と懐かしい匂い』展をアップしましたぁ。ギリギリですが、11月13日(日曜日)まで開催されている展覧会なので、ご興味のある方は是非吉祥寺美術館まで足をお運びください。吉祥寺は遊ぶ場所もたくさんありますからね。
11月末に金魚屋の書籍9冊を刊行しますが、鶴山さんの詩集『おこりんぼうの王様』『聖遠耳』、評論集『正岡子規論-日本文学の原像』も刊行されます。『おこりんぼうの王様』は抒情詩集、『聖遠耳』は2千行を超える長篇詩でタイプの違う詩集2冊です。『正岡子規論』は「正岡子規論」と「子規派作家論」の2部構成で、若死にした子規の文学が、門弟や友人たちによってどう継承され新たな文学に昇華されたのかがよくわかります。
そそ、11月末に安井浩司さんの新句集『天獄書』と『安井浩司読本Ⅰ、Ⅱ』も刊行されますが、鶴山さんには『読本Ⅰ、Ⅱ』の編集も行っていただきました。まー本当に面倒な編集作業だったと思います。お疲れ様です。助かりましたぁ。
鶴山さんには『詩人について-吉岡実論』の著作もありますが、ある作家が好きだ、影響を受けたといってもそれを自己演出的に活用するのではなく、評論や読本といった目に見える形でまとめてゆかれます。先行文学者に対する彼なりの敬意の表現方法なのでしょうね。ある作家、対象についてキチンと考えをまとめること、大切であります。
■ 鶴山裕司 美術展時評 No.126『片山健の油彩画展 濃密な記憶と懐かしい匂い』展 ■
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