寅間心閑連載小説『オトコは遅々として』(第10回)をアップしましたぁ。出産と子どもに対しては、男の子はなかなか大変であります。『オトコは遅々として』のような対応になる男の子は多いでしょうな。ただ小説の場合、そっからが問題でありまして。
生物学的な仕組みは別として、女性は自ら生み、男性はそれにほんのわずかしか関われない、といふか、実感としてはまったく関われない。感覚的には無でしょうな。それは当然文学という表現に影響を与えるわけで、出産・子育てなどが女性作家の専売特許になるのは当たり前のことです。ぢゃ、男の作家はこのテーマをどう扱えばいいのか。
無から有を生み出すようなベクトルでしょうなぁ。無責任かつ無関心の心理の底の底まで抉ることです。いわばホントのことを書く。これが案外難しい。私小説でもそれをやった作家はほんの一握りです。ただいつわりなく底の底まで抉れば、男の子作家には必ず文学的な活路が拓けると思います。
■ 寅間心閑新連載小説『オトコは遅々として』(第10回)縦書版 ■
■ 寅間心閑新連載小説『オトコは遅々として』(第10回)横書版 ■
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