高嶋秋穂さんの『歌誌時評』『角川短歌』「俵万智「笑いたい夏」/岸上展「紀の川恋ほし」」(2021年07月号)(No.090)をアップしましたぁ。俵万智さんの「笑いたい夏」は第55回釈迢空賞受賞第一作30首です。岸上展さんの「紀の川恋ほし」は望郷短歌ですね。
角川短歌さんはかなりリベラルな印象で、伝統短歌から口語短歌、ニューウエーブ短歌までまんべんなく目配りしている印象です。もちろん若手でニューウエーブ短歌一筋の歌人たちは、伝統歌人はもちろん、パイオニアであっても飄々と書き続けている口語短歌歌人が若干目障りでしょうね。もっと新しい試みに注目してくれよと思っているのではないかな。
ただまー石川の編集者目線で言ってもそれは難しいでしょうね。最近のニューウエーブ短歌はかなり苦しい所に来ている印象です。だいたいのニューウエーブ短歌歌人が第一句集、第二句集を出したんじゃないかな。つまり新し味が大きく評価される時期は終わった。作家性はもちろん何をもって短歌に寄与する作品なのかが問われ始めています。正念場ですな。
■ 高嶋秋穂『歌誌時評』『角川短歌』「俵万智「笑いたい夏」/岸上展「紀の川恋ほし」」(2021年07月号)(No.090) ■
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