遠藤徹さんの連載マンガ『キノコの森』(第11回)&連載小説『物語健康法(入門編)』(第21回)をアップしましたぁ。『物語健康法(入門編)』は最終章「ワン・オン・ワン物語合戦」)(二)です。決闘編といったところです。
エンタメの世界でラップ対決がありますが、あれは音楽ではなく言葉の対決です。テンポよく意味とイメージをつなぎ合わせ、ラップのテクニックの一つである韻などを織り交ぜて即興で言葉合戦を行うわけです。面白おかしく相手をディスったりもしますが、具体的なテーマの場合もあります。石川は深夜テレビでたまに見たりしますが、今の自由詩の詩人たちよりも言語センスも発想力も上じゃないかな。文学サイコーという時代は過去のものです。文学サイコーであってもいいのですが、もはやアプリオリにではない。
『物語健康法(入門編)』はある意味小説の凋落という現代的状況を逆手に取った小説です。誰でも物語を紡ぐことができる。ただし『物語健康法(入門編)』は〝小説家になるための方法〟を解いた小説ではありません。この小説では小説家かどうかなどどうでもいい。物語の本源的力を確認してそれを現代に取り戻す(再生する)ための小説です。小説の前提となる物語の力を模索する小説ですね。
■ 遠藤徹 連載小説『物語健康法(入門編)』(第21回)縦書版 ■
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