寅間心閑(とらま しんかん)さんの連載小説『助平(すけべい)ども』『四十五、ブレーキ』をアップしましたぁ。『助平ども』は男女小説なので、当然、男と女の行為と心理で物語が進んでゆきます。で、行為によって心理が生じるのが男の方で、心理から行為が発生するのが女性の方というのが基本的構図です。もちこれを破る方法もありますが、小説テクニックとしては高度になるでしょうね。
投資の世界で怪しい投資話に全部乗っかってみた、という本を書いた方がいらっしゃいます。騙されることを承知でうまい話に乗っかるわけですが、得るものは必ずある。男女関係でもそれはかなりの程度言えることで、男は女性よりも圧倒的に怪しい女の誘いに乗りやすい(笑)。いわゆるハニートラップというやつです。ただサスペンス小説などではなく通常の人間関係の場合、怪しい男女関係は人間関係のもつれから生じているのが普通です。
この場合、男は怪しい男女関係に、ホイホイ乗っかっていかなければ小説になりません(笑)。当然ですね。で、関係が進めば関係自体が変化してくる。男女双方の内面がハッキリしてくるわけです。そこからがこういった小説の正念場というか大団円になります。さて、『助平ども』はどういった形で進んでゆくのでしょうか。楽しみであります。
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『四十五、ブレーキ』縦書版 ■
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『四十五、ブレーキ』横書版 ■
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